9月27日、アルメニアとアゼルバイジャンの間で大規模な戦闘が発生し、現在も終息の兆しが見えないまま続いている。
ついに「解凍」された紛争
アルメニアとアゼルバイジャンはいずれも南カフカス(コーカサス)に位置する旧ソ連構成国同士だが、その関係は極めて悪く、両国の間に位置するナゴルノ・カラバフ一帯の領有権を巡って、幾度となく軍事紛争を繰り返してきた。
ソ連時代、この地域はナゴルノ・カラバフ自治州としてアゼルバイジャン・ソヴィエト社会主義共和国の管轄下に置かれていたが、1980年代時点において、人口の8割近くがアルメニア系で占められていたと言われる。
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