岩瀬昇のエネルギー通信 (337)

この時期「大増産計画」邁進するUAE国営石油CEO「ジャベール」という男

執筆者:岩瀬昇 2021年1月20日
エリア: 中東
立志伝中のテクノクラートであるジャベールCEOは国務大臣も務める(UAE政府公式HPより)
 

 彼が自叙伝を書くとしたら、本のタイトルはどうなるのだろうか――。

 これが読後、筆者が最初に考えたことだった。

 サウジアラビア(サウジ)の石油大臣を20年以上務めたアリ・アル・ナイミは、2016年に出版した自叙伝に、

『OUT OF THE DESERT――My Journey From Nomadic Bedouin to the Heart of Global Oil(砂漠から 遊牧民が石油産業の中核へ)』

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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