バイデン政権「トリプルブルー」万歳とは言えない現実

執筆者:西山隆行 2021年1月27日
エリア: 北米
トリプルブルーの落とし穴とは――(C)AFP=時事

 

 アメリカで1月20日、ジョー・バイデン政権が誕生した。ドナルド・トランプ前大統領は、政治経験も軍歴もないワシントン政界のアウトサイダーだった。これに対しバイデンは、1970年代から上院議員を務め、副大統領も経験したワシントン政治究極のインサイダーである。

 大統領交代に伴い、アメリカ政治は再び平穏を取り戻したと思う人もいるかもしれない。だが、その平穏はトランプ政権期と比べれば、というものに過ぎない。アメリカ政治の混乱をもたらしてきた分極化と2大政党の対立激化という構造的特徴が解消する見込みはないからである。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
西山隆行 成蹊大学法学部教授。1975年生まれ。東京大学卒。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。専門は比較政治・アメリカ政治。主な著書に『移民大国アメリカ』(筑摩書房、2016年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(筑摩書房、2018年)、『格差と分断のアメリカ 』(東京堂出版、2020年)など。
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