「核合意交渉」にアメリカを引きずり出したイラン「中国カード」

執筆者:飯島健太 2021年4月13日
エリア: 中東
4月6日にウィーンで開かれたイラン核合意当事国とEUの次官級協議(C)AFP=時事
 
動き出した米・イラン核合意交渉。「まず核開発を制限せよ」というバイデン政権に対し、「まず制裁を解除せよ」というイラン。イランの譲れない一線は? このタイミングで結んだ中国との包括的戦略協定の意味とは――?

 

米国・イラン 3年ぶりの協議

 4月6日、オーストリアの首都ウィーン中心部にあるグランド・ホテルの玄関前に、イランと英国やフランス、ドイツ、中国、ロシアの外交官を乗せた車が次々に横づけされた。

 彼らが向かったのは、イラン核合意の約束が守られているかどうかを検証する枠組みとして機能してきた「合同委員会」と呼ばれる協議の場だ。

 今回、欧州連合(EU)や核合意の参加国が、ドナルド・トランプ米政権の離脱以降、膠着状態にある米国とイランの間を仲介することになったのだ。

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執筆者プロフィール
飯島健太 1984年、埼玉生まれ。朝日新聞テヘラン支局長。2007年に入社後、奈良、高松総局を経て大阪社会部(事件・調査報道)、国際報道部に異動。2018年にロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)国際政治学修士課程を修了し、2020年4月から現職。
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