インテリジェンス・ナウ
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ロシアがCIA要員らにマイクロ波照射か:米政府がようやく「ハバナ症候群」を本格調査

執筆者:春名幹男 2021年4月24日
キューバ・ハバナのアメリカ大使館。いったい何が仕掛けられていたのか―― (C)AFP=時事
4年半前から駐キューバ米大使館で発生し続けた、奇妙な症状。これが、目に見えない「マイクロ波」攻撃によるものでは、との疑惑が生じている。米露中の新たな攻防戦とは――。

 

 その奇病の連続発生は2016年11月、ドナルド・トランプ前米大統領が当選した大統領選挙の直後から始まったようだ。

 キューバの首都ハバナで、米国大使館に駐在する米中央情報局(CIA)の要員や外交官たちが、深刻な神経性の病気を訴え始めた。目眩がして、不眠症に陥り、フラフラになって、記憶喪失も招き、仕事ができなくなる。そんな症状の人が翌2017年8月にかけて少なくとも44人に上った。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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