2021年8月16日、マレーシア統一プリブミ党(PPBM)のムヒディン・ヤシン首相が辞任表明し、8月20日に統一マレー国民組織(UMNO)出身のイスマイル・サブリ・ヤーコブが国王から首班指名され、首相に就任した。これによって3年ぶりにUMNOが首相の地位を奪還した。
近年のマレーシアでは、政権が短命に終わるケースが繰り返されているが、この傾向は今後も継続する可能性が高い。なぜなら、それは1980年代から21世紀初頭まで続いた、マレーシア政治の構造的な「負の遺産」が遠因となっているからだ。
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