【Opinion】日台「与党版2プラス2」で対中抑止をリードする

執筆者:佐藤正久 2021年10月22日
エリア: アジア
総統選の開票状況を見守りながら与党・民進党の蔡英文総統を応援する支持者(2020年1月、台北) ⓒEPA=時事
中国が覇権主義を前面に押し出す一方で、アメリカは実質的な軍事予算削減に踏み切った。米中ともに大きな変化が進む中、アジアの安全保障はかつてない脆弱さを孕んでいる。「日本有事」そのものである台湾有事を視野に入れ、産声を上げた日台「与党版2プラス2」をどう生かすか。

 尖閣諸島や台湾は、アメリカの上下院議員の多くにとっては「遠い存在」でしかない。中国を念頭に置いた尖閣諸島や台湾の地理的、政治的な重要性を説明してもピンとこない議員が圧倒的に多いのが実情だ。しかし、米軍は議会の承認がなければ継続的な派遣ができない。菅義偉前総理が臨んだ先の日米首脳会談でも「台湾海峡の安定」が盛り込まれたが、国務省レベルまではスムーズに理解が得られても、この危機感が議会に浸透するまでには非常に時間がかかった。台湾海峡が同盟国である日本のシーレーンだと知っている議員はほとんどいない。さらに言うなら、韓国にとっては日本以上に大事なシーレーンである事実はこのこと以上に知られていない。

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カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
佐藤正久 1960年福島県生まれ。参議院議員、自民党外交部会長。防衛大学校を卒業後、約25年間、陸上自衛官として勤務。在職中は国連 PKO ゴラン高原派遣輸送隊初代隊長、イラク先遣隊長・復興業務支援隊初代隊長、第 7 普通科連隊長兼ねて福知山駐屯地司令等を歴任した。2007年、参議院議員に初当選し、現在3期目。近著に『高校生にも読んでほしい安全保障の授業』(ワニブックス、2015年)等。
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