
最高裁に対するアメリカ国民の信頼は傷ついている(ワシントンDCの最高裁前に集まりジャクソン氏の判事就任を祝う人々=4月8日) (C)EPA=時事
承認公聴会でも「分断」が浮き彫りに
もう2カ月近く、世界のニュースはウクライナ危機ばかりに占められている。ワシントンもその話題で持ち切りだ。その結果、スティーブン・ブライヤー(Stephen Breyer)最高裁判事の引退表明に伴い、ジョー・バイデン大統領が連邦最高裁の判事に指名したケタンジ・ブラウン・ジャクソン(Ketanji Brown Jackson)の承認公聴会が3月下旬に上院で行われ、議論を呼ぶ内容だったにもかかわらず、これまでの判事たちのような世間の注目を浴びることはなかった。

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