[クアラルンプール発(トムソン・ロイター財団)]膨れ上がる債務、気候変動、自然の喪失という三重苦に直面する多くの途上国にとって、一石三鳥の解決策との期待が高まる金融商品がある。「債務環境スワップ」だ。
世界銀行が昨年12月に出した報告書「国際債務統計」によると、IDA(国際開発協会)の借入要件を満たす最貧国の年間債務総額は前年比35%増の620億ドル(約8兆4000億円)で、デフォルトのリスクが高まっている。そのうえ各国は、気候変動対策や生物多様性保全に対する投資を増やす必要性にも迫られている。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン