Weekly北朝鮮『労働新聞』 (3)

シリアと中国に送られた祝電の意味(2023年3月5日~3月11日)

執筆者:礒﨑敦仁 2023年3月13日
エリア: アジア
2019年6月、平壌を訪問した時の習近平国家主席(右)と金正恩党総書記。「血の同盟」は特別で、堅固だ [KCNA VIA KNS](C)AFP=時事
友好関係にあるシリア、「血の同盟」の中国。祝電の1面掲載は親密さの象徴だが、中国は別格の扱い。『労働新聞』注目記事を毎週解読。
 

 3月9日付1面トップに掲載されたのは、金正恩(キム・ジョンウン)「国務委員長」からシリアのバッシャール・アル・アサド大統領への祝電であった。シリアの「3月8日革命」60周年に際して送られたものである。前月には故・金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の81回目の誕生日(2月16日)に際してアサドから送られた祝電(2月15日付1面下段掲載)に対する答電が2月24日付1面トップに掲載されたばかりである。……

カテゴリ: 政治 社会 IT・メディア
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執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、共著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)など。
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