党員・党友の世論調査で小泉1位、高市2位
今月22日、自民党の総裁選挙が告示された。立候補者は予想された5人。小林鷹之元経済安保担当大臣、茂木敏充前自民党幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保担当大臣、小泉進次郎農水大臣だった。12日間の戦いが始まったばかりだが序盤の情勢はやはり“小泉優位”だ。
告示日の前日、筆者のもとに自民党関係者から問い合わせがあった。
「日本テレビの調査だけどどう分析している?」
「日本テレビの調査」というのは19日・20日の2日間で行った自民党の党員・党友を対象とした調査で、今度の総裁選では誰を支持するか問うたところ、小泉が32%で1位、2位が高市28%、3位以下は林15%、小林7%、茂木5%という結果であった。
議員票では、加藤勝信財務大臣や遠藤利明元自民党総務会長などの重鎮から中堅若手議員まで幅広い層の支持を得ている小泉が他の候補に一歩先んじているが、党員・党友票でも優勢であることをある程度、印象付ける結果となった。
「この結果を見て日和見の議員らが雪崩を打つかもしれない」(自民党関係者)
党員・党友では高市が優勢という見立てがあったが、必ずしもそうとは言えそうにない。ただし、高市陣営などからはこんな声も上がっている。
「まだまだ始まったばかり、政策論争が始まれば状況は変わってくる」
去年の総裁選挙でも小泉は告示後、にわかに失速したことから、今後の共同会見や演説会、各報道機関による討論会などで挽回の余地は十分あると意気込む。
「憲法改正」より「女性活躍」を強調
しかし、告示日当日、自民党本部で行われた各候補者の所見表明演説を聴いた印象では、高市に去年の総裁選で見せた勢いは感じられなかった。
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