アフリカに生まれなくてよかった?

執筆者:白戸圭一 2010年10月6日
エリア: アフリカ

 「アフリカの子供のいじめ事情について取材し、原稿を出すように」
 特派員として南アフリカに駐在していた4年前、東京本社からそんな指示を受けたことがあります。世界各地の「いじめ事情」を取材してまとめる記事を作りたいとのこと。
 日本で子供が自殺するほどいじめが深刻な問題であることは周知の通りです。筆者も国内勤務のころには何度か中学生の「いじめ自殺」を取材したことがあります。後で世界の他の地域の特派員が書いた記事を読んで知ったことですが、アメリカ、韓国などの学校でもやはり深刻な問題とのことでした。

カテゴリ: 社会 カルチャー
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執筆者プロフィール
白戸圭一(しらとけいいち) 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
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