米国の同時多発テロの主犯とされるオサマ・ビン・ラディンのテロ組織アル・カエダの新たな有力資金源として、密輸ダイヤの取引が欧米各国捜査機関に注目されている。こうしたダイヤの大半は西アフリカのシエラレオネの反政府勢力、革命統一戦線(RUF)が採掘し、「紛争ダイヤ」とよばれる。 アル・カエダ幹部がRUFとつながるダイヤ取引業者と接触していた事実が、米連邦捜査局(FBI)や英国の諜報機関MI6の調査で確認されている。アル・カエダは、この業者を通じた特殊なルートで市価よりも安く密輸ダイヤを買い取り、欧州で販売して巨大な利益を上げていた。過去三年間に数百万ドルの資金を得ていたとの情報もある。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン