7月ごろ退任するゲーツ米国防長官の後任にパネッタ中央情報局(CIA)長官が就任する、との情報がワシントンでは既成事実化しているようだ。CIA長官の後任には、ペトレアス駐アフガン米軍司令官が有力視されている。
パネッタ長官は下院議員や行政管理予算局長、クリントン元大統領の首席補佐官などを歴任した大物。何よりもワシントン政治に通じている。ブレア前国家情報長官(DNI)はオバマ大統領との個人的関係も悪く辞任したが、CIA海外支局長の人事権を掌握しようとしてパネッタ氏に拒否され、吹き飛ばされた格好だった。パネッタ氏が国防長官に起用されれば、政権の重石のような役割を担うだろう。
ペトレアス氏はイラク情勢を沈静化させた功労者。前立腺がん手術を受け、体力的問題も懸念されたが、アフガニスタンの困難な情勢を切り盛りしている。CIA長官に就任することになれば、CIAのアフガニスタン工作が活発化する可能性もある。
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