民主、自民両党の大連立構想が、成就する可能性はあるのか。 大連立というと2007年11月、当時の福田康夫首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表の間で成就寸前まで行ったが、反発の声が上がり不発に終わった。今回は、4年前には反対に回った岡田克也幹事長らが大連立に前のめりで、小沢氏が阻止に動いているのは皮肉だが、長らく「マスコミで騒がれても、実現する可能性はゼロに近い」と言われてきた大連立が、なぜ急浮上したのか。 鳩山政権誕生以来、民主党は国民の期待を裏切り続けている。そのことは民主党幹部らも十分自覚していて、自信喪失に陥っている。今年に入ってから民主党幹部たちは「強い政権をつくる必要がある」(玄葉光一郎政調会長)などの表現で自民党との連携を模索してきた。その動きが「ポスト菅」をめぐり一気に表面化したのだ。
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