発言録の出版で朱鎔基ブーム

執筆者:野嶋剛 2011年9月20日
タグ: 中国 台湾

 先週北京に半日だけ立ち寄ったが、空港や市内の書店ではいちばん目立つところに朱鎔基前首相が今月出版した発言録「朱鎔基講話実録」(人民出版社、全4巻)が置かれていた。

 朱鎔基は1991年に鄧小平から副首相に抜擢され、1998年から2003年まで首相を務めた。発言録はその間の演説、談話、手紙、公式文書への書き込み、部下への指示など348件の文書からなり、分量は120万字に達する。最新のベストセラーランキングでは1~4位は、1巻から4巻が独占している。退任8年を経ても、この人への追憶は、いまなお強いものがあることを証明した形だ。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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