野田佳彦首相が初めて迎えた外国首脳はフィリピンのベニグノ・アキノ大統領だった。 大統領は9月25日から28日まで日本に滞在し、この間、震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市を視察、在日フィリピン人と面会し、天皇陛下主催の昼食会にのぞむなど精力的に日程をこなした。 野田首相との会談は27日夕、首相官邸で行なわれた。両国は政治、安全保障分野などで「戦略的パートナーシップ」の強化を目指す共同声明を発表。中国の海洋進出を念頭において、海上安全確保を「共通の戦略的利益」と位置づけ、海上保安庁によるフィリピン沿岸警備隊の能力向上支援や、防衛当局間の交流促進を盛り込んだ。

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