来年3月のロシア大統領選で当選確実なプーチン首相が、5月の就任後に最初に訪れる国が日本になる可能性が出ている。ロシア側は既に、訪日準備に着手しているとの情報もある。
プーチン氏が訪日するとすれば、最大の目的はエネルギー協力の拡大だろう。ロシア政府は3月11日の東日本大震災から10日後、福島第1原発事故で日本のエネルギー需給が逼迫することから、①サハリン産液化天然ガス(LNG)の対日輸出拡大②石油・石炭輸出の拡大③東シベリアのコビクタ、チャヤンダ両ガス田開発への日本企業参加④サハ共和国のエリガ炭田開発への日本企業参加-など包括的なエネルギー協力策を日本側に提案した。

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