朝鮮中央通信は19日、金正日総書記の死去を伝えた記事で、人民軍兵士が「正恩同志の領導を受けることを誓った」と報道、後継体制の整備に向けて軍が忠誠を示したとしている。
だが、それはあくまで建て前の話にすぎない。
現実に、金正恩後継体制に向けて、全軍が本当に忠誠を示すかどうかが今最も注目される。それができなければ、極端な場合、内乱の可能性もあるのだ。
昨年10月の「インテリジェンス・ナウ」欄で記したように、同年9月の朝鮮労働党代表者会では、予想外の人事があった。
同年3月の韓国海軍哨戒艦沈没事件を成功させ、「偵察総局」などの情報機関を束ねたとみられていた呉克烈国防委員会副委員長は、党中央軍事委員会の人事でも、党政治局の人事でも名前が挙がらなかったのである。「粛清に近い」と言う北朝鮮ウオッチャーもいる。
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