共和党は僅か約1年3カ月前の2010年11月に行なわれた中間選挙では、保守派有権者の自然発生的な草の根運動であるティーパーティー(茶会党)運動の追い風を受けて歴史的勝利を収め、下院では過半数の議席を民主党から奪回した。共和党系有権者の間では2012年大統領選挙でもオバマ再選を阻止してホワイトハウスを4年ぶりに奪回し、また、上院でも過半数の議席を獲得して共和党主導の政治体制を築こうとするエネルギーに満ちていた。だが、2012年共和党大統領予備選挙・党員集会がスタートしてから約1カ月半が経過したが、これまでのところ共和党系有権者の投票率や参加者数が低調となっており、4年前の共和党大統領候補指名獲得争い当時と比較すると、今回は投票率が平均約10ポイントも低下してしまっており、共和党系有権者の盛り上がりに欠けているのが現実である。
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