テヘランで:オバマ再選戦略と対イラン武力行使のリスク

 3月2日のイラン国会議員選挙を直前にした今月25日から3日間、筆者はテヘランに滞在する機会があった。テヘランの北部にはアルボルズ山脈が聳えており、その美しさは非常に印象的であった(筆者撮影の写真参照)。

 

 だが、今、イラン核開発問題は重大な局面を迎えている。今後、イラン国内の核関連施設に対するイスラエルによる武力行使が行なわれた場合、国際原油価格は高騰し、世界経済にネガティブな影響が及ぶとともに、2012年米国大統領選挙への影響も看過することができなくなると考えられる。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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