中国の自動車市場の拡大が止まった。昨年の販売台数は1850万5100台と3年連続で世界最大の市場となったものの伸び率は前年比2.4%増。かろうじて増加は維持したが、2009年の46.2%増、10年の32.4%増に比べ、急ブレーキがかかった。さらに年明け1月の実績は、前年同月比26.4%減という急激な落ち込みとなった。中国の国内総生産(GDP)伸び率は11年も9.2%と高成長を保っている。10年の10.3%より減速したものの、09年の9.2%を上回っており、決して需要が落ちるマクロ経済状況ではない。そのなかで、自動車市場の伸びはなぜ止まったのか。そこに中国経済に潜む巨大なリスクが顔をのぞかせている。
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