イメージが悪化する共和党

執筆者:足立正彦 2012年3月13日
エリア: 北米

 今年1月3日のアイオワ州党員集会を皮切りにした2012年共和党大統領候補指名獲得争いは、開始から約2カ月半が経過しようとしている。今月13日に行なわれるアラバマ、ハワイ、ミシシッピの各予備選挙が終了すると全米50州の予備選挙・党員集会の半分以上に相当する26州での争いが終了することになる。現在、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事、リック・サントラム元上院議員(ペンシルベニア州)、ニュート・ギングリッチ元下院議長(ジョージア州第6区)、ロン・ポール下院議員(テキサス州第14区)の4候補が共和党大統領候補選出プロセスに残っている。最終的には、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が共和党大統領候補の指名を獲得することになるであろうと個人的に引き続き考えている。だが、ロムニーは他候補と比較して圧倒的な政治組織と政治資金があるにもかかわらず、苦戦を強いられており、大統領候補指名獲得争いは長期化する様相を呈している。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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