本格始動したオバマ再選キャンペーン

執筆者:足立正彦 2012年3月19日
エリア: 北米

 今月15日、ジョセフ・バイデン副大統領は「接戦州」の1つである中西部のオハイオ州で演説して「オバマ・バイデン」再選キャンペーンを本格的に始動させた。オハイオ州の北西部に位置する工業都市トレドで行なわれた全米自動車労働組合(UAW)の政治集会で演説したバイデンは、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事ら共和党大統領候補は中間層を置き去りにした無責任な資本主義を擁護する勢力であると厳しく批判する内容の演説を行なった。他方、オバマ政権には中間層を支援して米国経済を復活させようとするコミットメントがあり、最終的には中間層支援を巡り今秋の大統領選挙キャンペーンは争われることになるとの見方をバイデンは明らかにした。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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