国際論壇レビュー

シリア内戦とイラン核武装論

 国連とアラブ連盟の合同特使として停戦を目指してきたアナン前国連事務総長も匙を投げた。特使辞任を表明した8月2日、シリア内戦は「沈静化の兆しも見えない」とアナン氏は英紙「フィナンシャル・タイムズ」への寄稿で言い、「バシャール・アサド(大統領)は辞任すべきだ」と、きっぱり退陣を求めた。だが「国際社会は何の力も発揮できていない」。特にロシア、中国、イランに対し、アサド政権を説得するよう要請した。【My departing advice on how to save Syria, The Financial Times, Aug. 2】

カテゴリ: 経済・ビジネス
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
会田弘継(あいだひろつぐ) 関西大学客員教授、ジャーナリスト。1951年生まれ。東京外語大英米語科卒。共同通信ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを務め、現在は共同通信客員論税委員、関西大学客員教授。近著に『世界の知性が語る「特別な日本』』 (新潮新書)『破綻するアメリカ』(岩波現代全書)、『トランプ現象とアメリカ保守思想』(左右社)、『増補改訂版 追跡・アメリカの思想家たち』(中公文庫)など。訳書にフランシス・フクヤマ著『政治の衰退』(講談社)など。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top