イザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデューといえば、フランスを代表する映画スターである。この2人が主役として出演するというのだから、1988年の共演作「カミーユ・クローデル」に匹敵する文芸大作かと思いきや、テーマは何と、スキャンダルで昨年失脚した国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロス=カーン(DSK)前専務理事。DSKの株も随分上がったものだ。
DSKをドパルデューが、その妻でジャーナリストのアンヌ・サンクレールをアジャーニが演じる。監督は米国のアベル・フェラーラで、ワシントン、ニューヨーク、フランスで撮影するそうだ。アジャーニは「米国の監督との仕事だから、政治的な立場を問われなくて済む」と仏紙に語った。
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