尖閣国有化のタイミングは正しかったか

執筆者:野嶋剛 2012年9月17日

 ここ数日、中国メディアの知人から日中関係についてのコメントや分析について聞かれることが多かった。その際、先方にも反日デモについての見方を聞いてみたのだが、返ってくる答えのなかに、必ずと言っていいほど、「なぜ釣魚島の国有化の決定がこれほど最悪のタイミングに行われたのか理解できない」という一言が含まれていたことが印象に残った。

 デモの破壊行動の是非は論じるまでもないが、この点については、私も似たような感想を持たないわけではない。

 胡錦濤国家主席が野田首相にAPECで「警告」を発したのが9月9日。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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