復興予算「流用」のために潜り込ませた文言

執筆者:原英史 2012年10月23日
カテゴリ: 政治 金融
エリア: 日本

 数年前、建築基準法、貸金業法、金融商品取引法などの規制・運用強化が問題になった頃、「コンプライアンス不況」とか「官製不況」という言葉がよく使われた。最近は一時ほど目にしないようだが、実態として、こうした問題は収まるどころか、ますます拡大するばかりだ。

 例えば、民主党政権になってからの労働者派遣規制の強化、電力システムの展望を示さないまま矛盾だらけの「原発ゼロ」を唱える様などが、その例であろう。

 国の政策が、我が国経済の成長を妨げる状況が続いている。

 国会とマスコミでは、「復興予算の流用」問題が今頃になって注目されているが、これは、いわば、「国が復興を妨げている」問題とも言える。

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執筆者プロフィール
原英史 1966(昭和41)年生まれ。東京大学卒・シカゴ大学大学院修了。経済産業省などを経て2009年「株式会社政策工房」設立。政府の規制改革推進会議委員、国家戦略特区ワーキンググループ座長代理、大阪府・市特別顧問などを務める。著書に『岩盤規制―誰が成長を阻むのか―』、『官僚のレトリック』など。
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