
役所の「通達」は、たった1本で「法律」や「閣議決定」をひっくり返すほど強大な力を持っている(正面が文科省)
日本では、「法律」や「閣議決定」は、それほど強いルールではない――。
そう言ったら、おかしな話をしていると思われるかもしれない。「法律」は国会で定められる。「閣議決定」は閣僚全員で定められる。いずれも、最高水準の重みある規範だ。それらで定められたら強い拘束力があるに決まっている、と普通は思われているのでなかろうか。
ところが、現実はそうではない。

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