2012年度補正予算案が2月26日の参院本会議で賛成117、反対116で可決、成立した。1票差の可決という、与党にとっての薄氷の勝利は今後の政局を読む上で象徴的な意味を持っている。そこに本格的な部分連合(パーシャル連合)時代の到来を感じ取れるからである。
日本の国会は衆院では与党が過半数を占め、参院では逆に野党が過半数を制するという「ねじれ」状況が長く続いてきた。このため、与野党が協調して賛成する法案は別として、そうではない法案、いわゆる与野党対決法案に関しては、政権与党は常に苦しい国会運営を強いられてきた。
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