この4月から「援助政策研究会」を立ち上げた。従来の援助論とはまったく異なる視点から援助政策を検討するためである。
これまでの援助論は凡そ、どのような支援が開発途上国の開発をもっともよく促進するかという観点から語られるのが常であった。しかし、正確にいえばこれは援助政策そのものを見ているのではなく、開発というテーマを側面から、間接的に検討しているのである。これらは開発研究の一種であるから、主に開発経済学の手法が使われてきた。また提言相手は援助国の政府ではなく、開発途上国の人々ということになる。
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