インテリジェンス・ナウ
米軍が手を焼くイラン情報機関の秘密工作
イラク国民議会選挙の舞台裏でイランとアメリカの情報戦争が激しさを増している。イラン情報機関の秘密工作は巧妙で、イラクに親イランのイスラム教シーア派国家を造るという戦略的目標は前進しているようだ。 イランの情報機関といえばSAVAK(国家治安情報機関の意味)が知られている。SAVAKは、一九五三年のモサデク政権打倒クーデターで復権したパーレビ国王が米中央情報局(CIA)とイスラエル情報機関の支援を得て、五七年に創設した。反体制派勢力の監視、人権抑圧で知られる。SAVAK要員は一万五千人以上、情報提供者は数千人に上ったという。
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