米国のコンドリーザ・ライス国務長官とドナルド・ラムズフェルド国防長官が最近、軍事・外交政策をめぐって真正面からぶつかったとの情報がある。 ことの起こりは中央アジア・ウズベキスタンの米軍基地問題。米国は対アフガニスタン戦争以来、ウズベク南東部のカルシ・ハナバド(通称K2)飛行場に軍基地を設置、対テロ戦争を担う特殊作戦部隊や情報・偵察部隊などの拠点としてきた。 五月にウズベク東部で起きた反政府暴動がカリモフ政権によって武力鎮圧され、多数の死傷者が出た後、ホワイトハウスで同国情勢が協議された際、ライス国務長官は反テロよりもウズベクの民主化を重視し、同国内の基地使用中止を主張。さらに、米軍の訓練を受けたウズベク軍部隊が現地民衆の大量殺戮に係わった証拠があると批判した。

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