クリントン夫妻の「盟友」が挑むヴァージニア州知事選

執筆者:足立正彦 2013年8月29日
エリア: 北米

 大統領選挙も連邦議会選挙も行なわれない今年、州知事選を実施する州が2つある。1つは、2016年大統領選挙の共和党大統領候補指名獲得争いへの出馬が囁かれている穏健派政治家、クリス・クリスティ氏が再選を目指すニュージャージー州知事選。そして、もう1つは、現職知事の任期満了により現職が出馬しない「オープン・シート」となるヴァージニア州である。ヴァージニア州の憲法では州知事の任期は1期4年と規定されており、ボブ・マクドネル州知事(共和党)は今年11月に行なわれる州知事選に出馬することはできない。

 

 ニュージャージー、ヴァージニアの2州では2カ月余り先の11月5日に知事選が行なわれることになっている。ニュージャージーでは、各種世論調査から判断する限り、現職のクリスティ州知事の再選が確実視されている。クリスティ氏は、現在、共和党知事会(RGA)の副会長職にもあり全米を駆け巡っているが、11月の州知事選で再選を果たしてから2016年大統領選挙での共和党大統領候補指名獲得争いに向けた準備を始めると予想される。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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