インテリジェンス・ナウ
舞台裏で急接近米‐スーダン「情報協力」の陥穽
米中央情報局(CIA)はよく、重要な協力者を客人としてワシントンに招き、歓待する。フジモリ元ペルー大統領を陰で支えたモンテシノス元国家情報局(SIN)顧問も若い頃CIAに招かれたことがある。故アラファト・パレスチナ自治政府議長の治安警察長官だったラジューブ氏には防弾ガラスのVIP用リムジンを用意した。 いずれも、後になってその事実が明るみに出た。だが、スーダン国家情報治安局(NISS)のサラハ・アブダラ・ゴシュ長官(少将)をCIAが四月下旬に招いた時は、さすがに米政府内から批判が出て、米紙ロサンゼルス・タイムズにすっぱ抜かれた。CIAがわざわざジェット機をスーダンの首都ハルツームに差し回すという、至れり尽くせりのもてなしだった。

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