日露関係で次の最大の焦点となるプーチン大統領の訪日は、来年秋ごろになりそうだ。安倍晋三首相は10月にインドネシアでプーチン大統領と会談した際、首相の地元である山口県での開催を提案。大統領は「喜んで受け入れる」と応じており、首相の選挙区である下関か長門での開催説が浮上している。
首相はその際、誕生日を迎えた大統領に山口県産の日本酒と酒器をプレゼントし、地元をアピールしていた。
日露間ではこれまで、イルクーツクや川奈など首都以外で首脳会談を開いたことがあり、いずれも重要な提案や合意がなされた。両首脳は今年9月、大統領の地元であるサンクトペテルブルクでも会談しており、日本側は、かつてゴルバチョフ元大統領とコール元独首相が郷里を相互訪問して親交を深め、戦後処理を一気に達成したことの再来を狙っているかにみえる。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン