11月14日、宮内庁から両陛下の葬送と御陵にまつわる発表があった。国民生活に負担をかけたくないという両陛下のお気持ちを尊重し、陵墓の規模は縮小されることになった。
また、今上天皇が皇后陛下との合葬を望まれ、かたや皇后陛下は「畏れ多い」と、遠慮された。仲睦まじい両陛下の様子を拝見していると、心情的には、合葬も認めるべきではないかと思ってしまうが、ことはそれほど単純ではない。天皇陵に皇后陛下を合葬すれば、民間人を天皇と同等に祭ってしまうことになるからだ。
結局、天皇陵のすぐそばに小振りな皇后陵を造営することで落ちついた。現状では、これがもっとも合理的で納得できる結論であろう。
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