昨年(2012年)10月、この「アフリカの部屋」で、イスラム主義武装勢力に占拠されたマリ北部がテロリズムの温床となり、北・西アフリカの広い範囲に対して安全保障上の脅威となる可能性を指摘した(「大統領選後のアメリカ外交の隠れた焦点~西アフリカへの軍事的関与」)。
その3カ月後、その指摘は極めて不幸な形で的中してしまった。2013年1月、マリ北部を活動拠点としていたテロリストのモフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)率いる武装集団が、アルジェリア南部イナメナスの天然ガス・プラントを襲撃し、日揮の従業員ら日本人10人を含む38人を殺害したのである。
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