国際論壇レビュー
「靖国参拝」「日中衝突」と「米国の決断力」
年の瀬もどん詰まりになって、安倍晋三首相はあれだけ自重していた靖国神社参拝に踏み切った。中国・韓国との冷え切った関係がさらに悪化するのは必至だ。アメリカとの関係にも悪影響が出る。なぜ今なのか。中国の横暴な防空識別圏設定をめぐるバイデン副大統領の「二枚舌外交」(後述)への当てつけもあるのか。
日中関係は一触即発の危機だ。その危機も含め、いま世界情勢をどう総括したらいいのだろうか。そして来年はどんな年になるのだろうか。そんなことを考える時になった。それにうってつけの記事が、12月1日付の英紙『サンデー・テレグラフ』に掲載された。題して「世界はどこまで安全か」。

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