1991年にソ連邦が崩壊した際、ドイツ銀行は旧ソ連を構成した15新興国の報告書を出し、「適正な面積、人口、民度の高い国民を持つウクライナの将来性が最も有望」と予測していた。ウクライナの面積はロシアを除けば欧州最大で、当時の人口は5000万人とフランスに匹敵。東部にソ連最大の工業地帯を抱え、技術者の水準も高かった。広大な黒土地帯があり、日照時間が長く、欧州最大の穀倉地帯になるとされた。同銀行は、「ロシアは広大すぎて統治が困難」と将来性に否定的だった。
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