中国の胡錦濤国家主席が十一月八日から十五日まで英、独、スペインの欧州三国を歴訪した。 英国では胡主席訪問の数日前、英王室スポークスマンが記者会見を行ない、英国滞在中(八―十一日)の胡主席のスケジュールを発表したが、記者団から一斉に質問が出た。「はじめて国賓として来るのに、なぜ行事が少ないのか」「ロンドン市内から一歩も出ないのはなぜか」。 胡主席は到着当日の八日夜、バッキンガム宮殿でエリザベス女王主催の歓迎晩餐会に出席。九日からブレア首相との会談・昼食会、王立芸術博物館での清朝皇帝三代展のテープカットなどがあるが、宿舎の宮殿を出るのは滞在期間中わずか四回。

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