2014年の注目点:中国は中東政治に関与を深めるか

 2014年の中東情勢での一つの注目点は、2013年に顕著になった米国の覇権の再編と希薄化に対応して、ロシア、そしてついに中国が、安全保障を中心とした政治面で域外大国として中東に深く関与していくかどうかである。

 その意味で、年初の中国・王毅外相へのアル=ジャジーラのインタビューは注目すべきである【中国外務省による全文の英語アラビア語】。ここで王毅外相は、中国はアラブ世界に経済だけでなく政治・安全保障・軍事の分野でも(not only in the economic field, but also in the political, security and military fields)関与していく準備がある、と見得を切っている。

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
池内恵 東京大学先端科学技術研究センター、グローバルセキュリティ・宗教分野教授。1973年生れ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より東京大学先端科学技術研究センター准教授、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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