アンドリュー・カードの後任として次期ブッシュ大統領首席補佐官に指名されたジョシュア・ボルテンについて、ワシントンの専門家の間ではその能力に早くも疑問符がつき始めた。 ホワイトハウスで安全保障関係のスタッフとして働いた経験を持ち、現在、ワシントンの弁護士事務所で働く関係者は、次のように語る。「ボルテンはカール・ローブ大統領次席補佐官が抜擢し育成した、自他ともに認めるローブ派だ。彼が首席補佐官に起用されたということは、ローブがホワイトハウスを完全に掌握したことを意味する。元々先代のブッシュ派でローブとは一定の距離を置いていたカードが辞任したことにより、ローブはホワイトハウスのすべてを牛耳る立場になった」

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