中国は長い間、自分たちが世界で1番優れているという中華思想(華夷思想)に浸り、冊封体制(近隣国との君臣関係)を敷いてきた。現代に至っても、国名にはっきりと「中華」の2文字が刻まれている。
漢民族は隣接する他民族を野蛮人とみなすようになり、秦や漢の時代に優越感が結晶し、中華思想が出来したのである。
冊封を受けない道
ただし、天子(皇帝)の徳を慕って来朝し、帰伏した者に対しては、寛大な待遇を示した。天子は冊書(文書)を与え、叙任し、君臣関係を結び、それぞれの地域の支配者であることを認めた。これが、冊封体制であった。
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