【ブックハンティング】「20世紀最後の巨星」マンデラの遺言

執筆者:白戸圭一 2014年6月28日
カテゴリ: 国際 文化・歴史 書評
エリア: アフリカ
 『ネルソン・マンデラ 未来を変える言葉』
『ネルソン・マンデラ 未来を変える言葉』

ネルソン・マンデラ/著
長田雅子/訳
明石書店

 今年3月まで筆者が勤務していた毎日新聞社は、全ての記事に署名を付ける日本では数少ない新聞社であった。言い換えれば、無署名の新聞記事がこれほど広範に流通している国は、少なくとも民主主義諸国では日本をおいて他にないということである。日本の新聞社には今も「記事は無署名でよい」という幹部がいて、「記事は内容が命。誰が書いたかは問題ではない」と言うのを聞いたことがある。ハンドルネームや匿名での書き込みが一般的な日本語のインターネット空間でも、非実名の投稿の正当性を支える論拠の1つとして、「重要なのは発信者ではなく、書かれた内容だ」という主張を目にすることがある。

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執筆者プロフィール
白戸圭一 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
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