金融庁の畑中龍太郎長官が退任し、後任に細溝清史監督局長が昇格した。1976年入省の畑中氏から78年入省の細溝氏へのバトンタッチは一見、既定の順送り人事に見えるが、実際には昨年来の曲折があった。
畑中氏は1年前、異例の長官3年目に突入したが、その背景には畑中氏と細溝氏との確執があるとされてきた。畑中氏は親しい安倍晋三政権の重鎮や自民党幹部と会うと、露骨に細溝批判を展開。細溝氏の長官不適格を訴えていた。結果、昨年の段階では細溝氏の昇格は見送られ、異例の畑中氏続投となったのである。
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