報道によると、国土交通省が九州旅客鉄道(JR九州)の株式を2016年度までに上場する検討を始めた。JR九州は、国が独立行政法人の「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」を通じて全株式を保有している。事業の多角化などで収益力が向上してきたことから、JR九州自身が株式上場によって経営の独立性を高めることを要望しており、国がこれに応える格好だ。国交省は有識者会議を今秋に立ち上げ、上場時期や具体的な方法についての検討を始める、という。
JR九州はここ数年、デザイナーがデザインした個性的な車両を次々と投入して人気を博しているほか、超豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」の成功など、鉄道事業で成果を挙げている。また、駅ビル事業や不動産業、ドラッグストアや居酒屋チェーンなどの多角化も進めており、収益力は急速に高まっている。
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