バラク・オバマ大統領が民主党の「希望の星」として全米に華々しくデビューしてから10年が経過した。同党の2004年大統領候補としてジョン・ケリー上院議員(当時)を正式に擁立するため、全米各地から選出された民主党の代議員がマサチューセッツ州ボストンに集結した全国党大会初日に、当時、イリノイ州選出連邦上院議員選挙に民主党候補として出馬していたオバマ氏が、激しい党派対立から脱却し「保守のアメリカもなく、リベラルなアメリカもなく、1つのアメリカを」と訴える基調演説を行ったのが、ちょうど10年前の7月27日であった。

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