オバマ大統領「弾劾」をめぐる与野党の「計算」

執筆者:足立正彦 2014年7月30日
エリア: 北米

 バラク・オバマ大統領が民主党の「希望の星」として全米に華々しくデビューしてから10年が経過した。同党の2004年大統領候補としてジョン・ケリー上院議員(当時)を正式に擁立するため、全米各地から選出された民主党の代議員がマサチューセッツ州ボストンに集結した全国党大会初日に、当時、イリノイ州選出連邦上院議員選挙に民主党候補として出馬していたオバマ氏が、激しい党派対立から脱却し「保守のアメリカもなく、リベラルなアメリカもなく、1つのアメリカを」と訴える基調演説を行ったのが、ちょうど10年前の7月27日であった。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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