景気が夏バテし、息切れしている。4-6月期の実質国内総生産(GDP)が前期比年率6.8%のマイナス成長に陥ったのをはじめ、さえない数字が目立つ。7-9月期の景気がどの程度持ち直すかは、12月初めの消費税再引き上げ判断 をも左右する。経済立て直しに賭ける政権が迎える魔の時だ。
天候不順という逆風
4-6月期のGDPの落ち込みは、1-3月期の実質成長率が消費税引き上げ前の駆け込みで前期比年率6.1%まで高まった反動である。政府・日銀はそうした説明を繰り返す。消費税引き上げの影響は徐々に減衰していくはずだから、7月以降の景気は回復に向かうはずだ。この辺がエコノミストの一般的な見方である。
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