饗宴外交の舞台裏
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「パール判事」まで持ち出したインド新首相「来日5日間」の濃密度
「まるで長く待った逢瀬の約束を見せびらかす恋人同士のようだ。インドのモディ首相が先週『安倍首相に会うことを心待ちにしている』とツイートすると、安倍首相は『あなたが京都に着くのが待ち遠しい』と応じた」と英紙『フィナンシャル・タイムズ』(9月1日付)は書いた。
ナレンドラ・ モディ首相が8月30日から9月3日までの5日間、公賓として訪日し、安倍晋三首相は内閣改造や「防災の日」の多忙にもかかわらず、文字通り恋人のように寄り添った。
8月30日午後、関西空港に到着したモディ首相はそのまま京都迎賓館に向かった。安倍首相の出迎えを受けると、抱きついて懐かしさを表した。モディ首相はグジャラート州首相の時代に2度訪日し、1度は現役だった安倍首相と面会、もう1回は野党時代の安倍氏と会っている。加えて2人はお互い のツイッターのフォロワーだ。

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